ドラマで大ブレイク!エルメスのティーカップ!

ティータイムには欠かせないアイテムであるティーカップ。世のなかには様々な種類やブランドがありますが、実はバッグや財布で知られるエルメスも、独自のこだわりを詰めたティーカップを販売しています。一体エルメスのティーカップとはどのようなものなのか、こちらでご紹介しましょう。

それぞれのデザインに隠された物語

メゾンの象徴ともいえる『バーキン』が誕生した1984年、5代目の社長であるジャンルイ・デュマは職人技の維持を第一目標に掲げ、テーブルウェア部門に進出しました。食の宝庫であるフランスのメゾンが発表するテーブルウェアは、「飾っておくだけではなく、使ってこそ価値があるもの」というコンセプト通り、食卓を豊かに彩る美しさを備えています。エルメスがはじめて発表したテーブルウェアは、スカーフの柄からインスパイアされて誕生した『ピヴォワンヌ』でした。シャクヤクの花の一生がストーリー仕立てに描かれて、ピンクとグリーンの色合わせがマッチした柔らかいデザイン。使ったあとに微笑みが生まれるような遊び心はそのままに、エルメスの世界観が前面に表現された逸品です。

【 エルメスのティーカップにはどのような種類がある? 】
数あるエルメスのティーカップシリーズのなかでも、代表的な3シリーズを解説します。

【 ブルーダイユール 】
まるでシルクロードを旅してきたような、オリエンタルな雰囲気が漂う深い青と、普遍的な白のコンビネーションは、異国と日常を結ぶようなデザインです。東洋的な幾何学模様は日本人の感性にもどこか馴染みやすく、フランス製の食器ながら和食を乗せてもマッチします。

【 シュヴァルドリアン 】
「オリエントの馬」という意味を持つシュヴァルドリアンには、草原を駆ける馬と、西洋と東洋の文化が混じった特徴的な背景がデザインされています。いずれも美しい模様が目を引き、ティータイムを華やかに彩ります。

【 モザイク ヴァンキャトル 】
石畳のように細かく敷き詰められたモザイク模様が大きな特徴。職人技を感じられる独創的なデザインです。食器でありながら、ひとつの建造物のようにも感じられます。また食事を終えたあとに現れるモザイクでデザインされたロゴからは、エルメスのこだわりが垣間見えます。

ティーカップはガダルキヴィールとエーゲソレイユサン

映画や小説で有名になった「電車男」に登場し、一大ブームを巻き起こした『ガダルキヴィール』と『エーゲソレイユ・サン』。それぞれ媒体によって登場する製品は違いますが、電車の中で酔っ払いに絡まれていたヒロインを主人公が助けたところ、そのお礼としてプレゼントされたアイテムとしていうことは変わらない設定です。『ガダルキヴィール』は、燃え立つような赤が印象的な鉄を自在に操る鉄細工職人と、金属のレースを編み出す彫金職人の自由なイマジネーションから誕生したデザインで、大胆で華やかなセット。一方の『エーゲソレイユ・サン』はドラマ版で用いられたアイテムで、エーゲ海に輝く太陽をイメージし、カップやプレートにリボンを1周纏わせたようなシンプルなデザインです。また映画版では『シェーヌダンクル』が使われ、港にある錨をモチーフにしたプラチナ色で、品切れが続出したといわれています。

ゲストやシーンによってティーカップを選ぶのは、お茶の時間を楽しむ上で大切なおもてなしのひとつ。整えられたテーブルセッティングに美しい食器を添えると、より素敵な時間を共有できるようになるでしょう。またちょっとおしゃれにお茶を楽しみたいときにもピッタリです。エルメスのティーカップを食器と一緒に、揃えてみてもいいですね。

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