エルメスの歴史

歴史

ティエリエルメスが1837年に始めた馬車工房からスタートしたフランスのブランドです。なんと顧客にはナポレオン3世やロシアの皇帝など上顧客がいた事で有名です。

しかし、自転車の発展により馬車の需要が落ち込んでしまう時代が来ました。その時孫である3代目のエミールモーリスエルメスが1890年代に馬具の制作技術を基に鞄や財布等の革製品に事業を移した事で成功したブランドです。

その後、1927年に時計を発表。さらに服飾品、装飾品、香水などの分野にも手を広げ、それらの製品のデザイン、製造、販売をすべて手がける会社になりました。ロゴのデザインについては起源である馬車を用いていて従者は描かれていいますが、主人がいないのは、そこに乗るのはお客様に空けているためとの事で「エルメスは最高の品質の馬車を用意しますが、それを御すのはお客様ご自身です。」という意味が込められています。

そんなエルメスの最初の作品となりますのが1890年代に発表されたサックオータクロアです。バーキンの原型にもなったバッグなのですが、エルメスの社長であったジャンルイデュマエルメスが当時、飛行機の中で女性歌手であるジェーンバーキンと隣り合わせになり、彼女がボロボロになるまで使っていた籐のカゴにたくさんの荷物を詰め込んでいるのを見て、整理整頓しないで多くの荷物を入れられるバッグを作らせてほしいと自ら申し出た事がきっかけです。今ではオータクロアをしのぐ圧倒的な人気を誇っています。

また、ケリーにも同じような境遇があるモデルです。1935年に発売されたモデルにはなりますが、発表当時は「サックアクロア」と呼ばれていて、後に女優であったグレースケリーが愛用し、写真を撮影された時に妊娠したお腹をとっさにそのバッグで隠したのが有名になり、1955年に正式に改名されました。ケリーバッグ(サックアクロア)とは本来サドルバッグを女性用に改良したバッグです。

他にも「マレットタナカ」旅行鞄の大きなバッグにも由来があり、ゴルフ場やサーキットの設計など様々な事業展開するこだわり性で有名な田中肇氏が1990年にパリにある本店エルメスに立ち寄り、自らデザインしたバッグを注文した事がきっかけで誕生した旅行バッグです。

このようにエルメスのバッグには最初の所有者の名が付いたモデルが多く存在します。バッグで有名どころで言えば他にはボリード、ガーデンパーティ、ピコタンロック、エブリン、ジプシエール、ドゥブルセンスなどあります。

エルメスのロゴマークの由来

エルメスのロゴの隣に描かれているのは、従者と四輪馬車のデュックです。従者は主人自らが馬を操るので、その補助をする役割をしています。四輪者のデュックはパリで流行していた馬車の事を指します。このマークは、フランスの画家であるアルフレッドドゥドルーが日常の何気ないシーンを図案化したデザインで、1945年にエルメスの商標として登録されました。また、エルメスのロゴマークには、「エルメスは最高の品質の馬車を用意しますが、それを御すのはお客様ご自身です。」という思いが込められています。

エルメスの歴史記事一覧