そろそろ上質なアイテムを身に付けたい考えたとき、真っ先に「時計」を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。今後長い人生を共に歩んでいくものだと考えると、人生のあらゆるシーンにおいて「時」を刻み続けてくれる時計は上質で、長く使えるものを選びたいものです。そこでこちらでは、エルメスのレザー職人と時計職人が生み出した時計についてご紹介します。
エルメスが展開する腕時計のバリエーションは多岐にわたりますが、なかでもHウォッチは不動の人気を誇るモデルです。フェイスにジュエリーを飾って高級感を纏わせたり、シンプルなレザーベルトが上質さを演出したりしてくれるので、男女にかかわらず幅広く愛されています。またHを組み合わせたベルトが美しいクリッパーもノーマルはもちろんのこと、クロノグラフタイプやダイバーまでも展開しており、スポーティーなシーンでも使える設計になっています。ほかにも、ケリーからアーネなどさまざまなモデルが発表されていますが、実はこれらの先駆けとなったのがエルメス初の腕時計「アルソー」です。
エルメスは以前、スイスの時計メーカーと提携して独自の腕時計を作製していました。その転機となったのが、5代目の社長であるジャンルイデュマが掲げた「レザーを扱うブランドとして腕時計のベルトに素材をどう生かすか」というテーマです。このテーマに基づいて1978年、エルメスはスイスのビエンヌにて時計のための子会社「ラモントルエルメス」を設立しました。そして翌年、レザーを扱うノウハウを培った職人と、確かな時計製造技術を持ったスイスの職人を集めて試行錯誤を繰り返し、満を持して発表されたのがエルメス初の腕時計「アルソー」だったのです。
アルソーのフェイスサイズには3種類あり、それぞれによって特徴が異なります。タイプ別に見てみましょう。
【 PM 】
直径28㎜と小ぶりなタイプです。Sサイズとして扱われることもあり、ワンポイントのアクセサリーのような感覚で着用できます。またクォーツ式時計なので、時計の知識がなくとも気軽に使用できます。
【 MM 】
直径32㎜で、自動巻き式がメインです。性別を問わないサイズ感であり、誰でも着用できるフレキシビリティを持ちます。ベルトのバリエーションが豊富なため、自分だけのアルソーを表現することも可能です。
【 TMG 】
直径41㎜というビッグフェイスで、自動巻き式がメインです。全体のフォルムがシンプルなので、ビックフェイスながらも主張しすぎることはなく、絶妙なバランスで設計されています。
エルメスがはじめて発表した腕時計であるアルソーは、まさに原点と呼べる商品です。一部では「エルメスデザイン」とも呼ばれることがあり、エルメスの象徴ともいえるでしょう。エルメスの腕時計のどれを選ぶか悩んでいる方は、今後のパートナーとしてアルソーを選んでみてはいかがでしょうか。