元祖はエルメス!ファスナー付きバッグの歴史

今や当たり前のように見かけるファスナー付きバッグですが、実はエルメスが元祖だということをご存知でしたか?歴史を知るとブランドに愛着がわくようになるだけでなく、その魅力を深く感じられるようになります。エルメスバッグを持っている方はもちろん、これから購入しようと考えている方は、エルメスの歴史をこちらで学んでおきましょう。

ブランドの転換点は社長のひらめき

エルメスは、もともと高級馬具工房として知られていました。有名な博覧会で、数々の賞をもらうほどの腕前でした。ただし、社長である「エミールモーリスエルメス」は、常々馬社会に終わりが来ると考えていたようです。自動車社会に変われば仕事がどんどん減ってしまうので、馬具以外に何とか活路を見出したいと試行錯誤を繰り返していた矢先、第一世界大戦中に訪れたフランスで目にしたファスナージップが彼の運命を変えました。軍用車についていたファスナージップの魅力的な形と機能性に優れたフォルムに心奪われ、元来の優れた技術を活かし、ファスナー付きの鞄を作ることを決意します。

世界ではじめてのファスナー付きバッグがボリード

1923年、世界ではじめてのファスナー付きバッグ「ブガッティ」が産まれました。ゆったりとしたフォルムと細部の美しさにこだわって作られた渾身の作です。無駄な装飾を省いてシンプルに仕上げたデザインは、誰からも愛されました。今では「ボリード」と名前が変わっていますが、その魅力が衰えることはありません。現在のサイズ展開は、15・21・27・30・31・37・47と非常に豊富です。もっとも小さい15は、ポーチとして使うのに便利なサイズで、30以上はビジネスシーンに対応できるほどの収納スペースがあります。しかも、一級品の上質な皮を使用しているので耐久性に富んでおり、毎日持ち歩くパートナーとしても最適です。どのようなシーンでもお洒落でありたい女性には、ピッタリのアイテムだといえるでしょう。

ボリード以外にもファスナー付きアイテムは豊富

エルメスが展開するファスナー付きバッグは、ボリード以外にも「プリュム」「ヴィクトリア」といった代表作があります。プリュムは入口をファスナーで開くタイプであり、荷物が多い方には最適です。内側が見えないので、防犯上も安心。また四角に近い形状が大きな特徴であり、書類や書籍を持ち歩くときでも型くずれがしません。ヴィクトリアはボストンバッグのように使えるタイプで、雑誌がそのまま入るサイズがOL層に喜ばれています。また内部にもファスナーがあるため、貴重品の管理にも適しています。ほかにも、エルメスバッグの象徴であるバーキンやケリーのなかにも、内部にファスナーが付いているタイプがあります。外から見えない部分にまでこだわるのは、誇り高きブランドの裏付けです。これらの商品を実際に手にする機会があれば、外側だけでなく内側まで確認してみてください。エルメスのその歴史と技術が感じられるでしょう。エルメスが展開するファスナー付きバッグのバリエーションは多岐にわたりますが、やはり長い歴史を持つボリードはブランドロイヤリティが高くおすすめです。一度手にすれば、大きな愛着を持って使用し続けられるのではないでしょうか。世界初のファスナー付きバッグ「ボリード」、人生の相棒とすることを検討してみてください。

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