サックアデペッシュ

サックアデペッシュは男性用のブリーフバッグです。このデペッシュとは昔から「公式文書」を意味する言葉となっており、それが時代とともに変化をしており最新ニュース、情報と同義語になっていたのです。

このサックアデペッシュは書類を携帯する為に1928年に発表されJ・F・ケネディ、アンドレマルローといった著名な政治家や外交官、芸術家が有力な人物にふさわしい必需品として愛用されてきました。今でもスペシャルオーダー品としても人気の高いバッグとなっており、書類入れとしての機能はエルメスお墨付きです。応用性も非常に高く、ポケットは通常は1~3個あり、なんとこれを12個まで増やすことができるとの事です。

また、例えば画家がキャンバスを入れたいと望むのであればその大きさを倍にすることもでき、もはや通常のサックアデペッシュの原型とはイメージが変わる事だってあります。そしてこのサックアデペッシュには実は歴史的な出来事にも関わっております。それは1786年12月10日の夜にレザーと麻を積んだメッタ・カタリナ号はサンクトペテルブルグを出発してジェノヴァへと向かう途中、突如姿を消した事件にあります。その後1970年代に入り、イギリスの海洋考古学者会が偶然にも【フレンスブルクのメッタカタリア号】と刻まれた船が発見されました。正直メッタカタリア号はひどく腐食していまいたが、海洋考古学区者会が調査した結果は、驚くことに完璧な状態で保存されたレザーが発見されました。しかもこのレザーはなめし業者の名前がキリル文字で刻印されており、18世紀当時、腕の確かさで有名なジェノヴァの革職人が注文したものでした。ロシアンレザーはそのしなやかさ、耐久性、特徴的な表情と香りで有名です。1993年エルメスはこの貴重なレザーをわずかな量にはなるが買い付ける事に成功しました。そして、200年以上も海のそこで眠っていたレザーを使用して、エルメスのメゾンの中でも早朝的なデザインの1つであったこのサックアデペッシュを創ったのです。

エルメス サックアデペッシュ

サックアデペッシュ

サックアデペッシュは男性用のブリーフバッグです。こちらはオーダーすれば好みの大きさ収納ポケットを変えられるので、まさに働くビジネスマンには理想的なバッグなのではと思っています。歴史も長くエルメスのメンズアイテムの象徴とも言えるでしょう。