高級な素材で作られたエルメスのバッグでも、カビが生えてしまうリスクは避けられません。特に湿気の多い時期は、気を付けているつもりでも、いつの間にかカビが生えてしまうことがあります。そこでこちらでは、カビの対処法と予防策について紹介します。せっかくの高級ブランド品ですから、所有者として最低限のケア方法は身に付けておきましょう。

なぜバッグにカビが生えてしまうの？

エルメスのバッグに高級な革製品が用いられているのは、みなさんもご存知のとおりです。実はこの革製品、動物性のたんぱく質を含んでおり、通常の繊維よりもカビが生えやすいという特性をもっています。上質のものであるほどこの傾向が強いために、エルメスバッグにはマメなメンテナンスが欠かせないのです。

そんなエルメスのバッグにカビが生えることを防ぐために、まずはバッグを保管している環境をチェックするところから始めてみましょう。カビが生えやすい環境というのは、やはり湿気の多い場所です。このような場所ですと、きちんと保管しているつもりでも、カビが生えてしまうことがあります。なるべく湿気が少なく、風通しが良い環境で保管するようにしましょう。

実際にカビが生えてしまったらどうすればいい？

もし、エルメスのバッグにカビが生えてしまった場合は、ほかのバッグに移ってしまわないよう、玄関や屋外などに移動させます。その後は、ほかのバッグなどにもカビがないか確認し、あらためて収納場所の通気を確保してください。

そして、カビの生えたバッグは、ブラシや乾いた布で表面のカビを丁寧に落とします。表面のカビを落としたら、周りから中心に向けて、固くしぼった濡れタオルで汚れを拭きとりましょう。この際、カビを胞子からしっかりとるように意識しながら拭きとるのがコツです。

また、カビを拭きとった後は、バッグに濡れタオルの水分が残っていますので、絶対にそのまま収納してはいけません。風通しの良い場所に吊るしておき、完全に乾燥させてから収納しましょう。

カビを生やさないための日々のメンテナンスについて

エルメスのバッグにカビを発生させないためには、収納場所の通気はもちろんですが、日々のメンテナンスも必要です。たとえば、雨が降っていなかった日でも、バッグを使用した後は必ずブラッシングをして、汚れをきれいに落とすよう心掛けてください。バッグに付いた汚れが、カビの発生源になることがあります。

また、汚れがひどいときやバッグを長時間使用した日は、レザークリーナーを併用して丁寧にバッグを磨きます。この際、レザークリーナーをたっぷり使うようにすると、汚れが吸収されやすくなるのでおすすめです。

カビを予防するためには、湿気にさらさないことがなによりも大切です。しっかり乾燥させて収納したはずのバッグでも、収納場所の湿気が多いと、そこで水分を吸ってしまい、結局カビが発生してしまうということもあります。そのため、収納場所にあるバッグは定期的に取り出すなどして、風通しを良くするための工夫をするようにしてください。日ごろのケアがバッグの質に直結することを念頭に置き、より長持ちさせるよう気を配るようにしましょう。