ペガサスのいたずら

デザイン:ディミトリ・リバルチェンコ

最も有名な物にペガサスの神話が存在します。ゴルゴーン姉妹の一人であるメドゥーサは恐ろしい力を持つ蛇の髪を持った怪物と言われておりました。その彼女の力とは眼差しで見たものを石に変えるものでした。ペルセウスが懸命に闘い彼女の頭を切り落とし、命を奪うと首の傷からクリュサオルとツバサを持った馬「ペガサス」が飛び出してきました。地上の動物が空を飛び回る生き物へと変化する、まさに夢のようなメタモルフォーズと言えるでしょう。しかし、残念ながらこの物語はここでは終わりません。このあとベレンポーンに従い神々の住む天上を目指していったものの、ペレンポーンが目もくらむような高さから転落死をしてしまいました。そして、そのあとまたメタモルフォーズをしたペガサスは天上の星座へと姿を変えたのです。ディミトリ・リバルチェンコはおそらくこの2つの物語を基にこのデザインを思いついたに違いありません。神々の馬の横顔をファセットカットのいたずらをしたようにデザインをしてあります。