ボルデュック

デザイン: カティ・ラタム

ボルデュックとは、リネン、コットンのカラーリボンのこと。その名はオランダのボワ・ル・デュックの街から来ており、パッケージを美しく包むボルデュックは、注目を浴びる事もあります。メゾンのシグネチャーのひとつでエルメスのボルデュックも同じになります。1949年採用されたボルデュックには、1987年【花火】 以降エルメスの年間テーマがプリントされるようになりました。シンプルかつ洗練されており、メゾンを象徴するサドルステッチを想像させる様な点線で縁取られたボルデュックは、カティ・ラタムの手によって編み込まれる事により1枚のカレとなり完成しました。リボンは交差しているその隙間から見え隠れする【四輪馬車と従者】はまるで多くの小さなブロックの中でかくれんぼしているようです。それはメゾンによくあるモザイクのモチーフを想像させ、その表情は見る者の視線を捕らえます。